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展示会の名刺を、次の商談につなげる案内の作り方

湖のほとりの町の展示会場で名刺を受け取る場面のドット絵

展示会のたびに名刺は増えるのに、次の相談につながる会社が少ないんだよな。

小杉 陸人

会話した内容ごとに、案内する場所を決めておけば変わります。

名刺交換のあと、送った資料が読まれず終わることがあります。原因は、会話の中身を残さないことです。案内先を相手によらず同じにしていることも重なります。

この記事では、会話した内容ごとの進め方を説明します。案内先と、次に相談することの決め方です。

  • 名刺の枚数と、商談の進み具合を分けて記録するやり方
  • 会話の内容に合わせて案内先を選ぶ考え方
  • 持ち帰ってすぐ社内共有できる、表と案内文の作り方

名刺の枚数だけでは、次の商談を追えない

図解:名刺の枚数だけでは、次の商談を追えない

名刺は「会った証拠」であり、会話の中身とは別に記録する必要があります。

展示会は接点をつくる場です。商談は、その後に相手が何を気にしたかで進みます。

名刺だけを見返しても、誰にどんな話をしたか思い出せません。担当者の記憶だけに頼ると、抜け漏れが起きやすくなります。

会社によっては、扱う商品や技術がいくつもあります。担当者ごとに、聞かれる内容も変わります。会話の記録が無いと、次に誰が対応するか分からなくなります。

諏訪圏工業メッセの案内ページでは、会社の強みをまとめた資料が紹介されています。展示会で配られてきた資料だという説明です。名刺だけでは中身が残りません

例えば、諏訪や茅野で金属加工をしている会社を考えます。展示会で名刺を何十枚も集めても、送れるのはお礼のメールだけになりがちです。誰が加工の精度を気にしていたのか、後から思い出せません。

名刺の枚数を成果として数えると、次の行動につながりにくくなります。件数を追うほど、会話の中身への意識が薄れてしまいます。

  • 名刺交換のすぐ後に、会話した内容をメモに残す
  • 「会話した内容」と「次に確認すること」の2つだけ書く
  • あとでまとめて書こうとせず、その場で書く

この2つが残っていれば、後から案内先を決められます。担当者が変わっても、メモがあれば引き継げます。

諏訪圏工業メッセのひとわざWeb展示で、会社の強みをまとめた資料について説明している画面
諏訪圏工業メッセ「ひとわざWeb展示」

案内先は、会話の内容に合わせて変える

図解:案内先は、会話の内容に合わせて変える

会話の内容に合わせて、会社概要・技術のページ・資料のどれを届けるかを選びます。

名刺交換した相手が知りたいことは、一人ひとり違います。Web制作支援のページにも、知りたい順に情報を整理すると書いています。

同じ案内では読むのをやめてしまいます。技術で対応できる範囲の伝え方は、別の記事であらためて取り上げます。

案内先が合っていると、相手は知りたい情報にすぐたどり着けます。迷う時間が減るほど、最後まで読んでもらいやすくなります。

例えば、精密な加工の相談をした相手を考えます。対応できる範囲が分かるページが向いています。はじめて会社を知った相手には、会社概要のページが向いています。

持ち帰って社内で検討したい相手には、資料が向いています。会社概要と資料の両方を送ってもかまいません。

  • 展示会でよく聞かれる話題を、いくつかのパターンに分ける
  • 話題ごとに、案内するページや資料を決めておく
  • 担当者が変わっても、同じ判断ができるよう一覧にする

話題と案内先の組み合わせに迷うこともあります。まずは、直近の展示会でいちばん多く聞かれた話題から決めます。聞かれる話題が変われば、一覧も見直します。

うちのホームページ、案内するならどこを見せればいいんだろう。

小杉 陸人

会話で出た話題に合うページを、事前に決めておけば迷いません。

Keyword KingsのWeb制作支援ページで情報の整理について説明している画面
Keyword Kings「Web制作支援」

持ち帰った情報を、一枚の表で社内共有する

図解:持ち帰った情報を、一枚の表で社内共有する

接点・案内先・次の相談を一枚の表にまとめると、社内共有がすぐにできます。

展示会のあとは、営業担当だけが知っていても足りません。社内の技術者や上司にも伝える必要があります。口頭やメールの転送だけでは、伝わる情報にばらつきが出ます。

諏訪圏工業メッセの案内ページでも、資料の内容のすぐ後に連絡先を置いています。一枚の表なら引き継ぎやすくなります

例えば、展示会の翌週を考えます。上司から「どこまで進んでる」と聞かれる場面です。一覧表を見せるだけで、状況を説明できます。

下の表の形で、接点・案内先・次の相談をまとめます。メモに残した会話の内容が、いちばん左の列になります。会社名や数字は入れません。

接点案内先次の相談
技術の相談技術のページ対応できる範囲
価格の相談資料数量や納期
会社を知りたい会社概要実績の考え方
資料だけ持ち帰りたい資料検討の時期
継続的な取引を検討中会社概要と技術のページ次の打ち合わせ

表にしておけば、展示会に出られなかった人も状況を追えます。次に誰が何を確認するかも、表を見るだけで分かります。

表は展示会のたびに行を足していきます。過去の行を消さずに残すと、次の展示会の準備にも使えます。

会話に沿った案内文を送る

図解:会話に沿った案内文を送る

会話の内容に軽く触れた案内文にすると、読まれやすくなります。

定型文のお礼メールは、大勢に送っている一通に見えてしまいます。Web制作支援のページでも、知りたい順に伝えることを大事にしています。

会話に一言触れると印象が変わります。相手は「自分の話を覚えていてくれた」と感じます。

次に載せる文面は、説明用の例です。実際に送った記録ではありません。流れは、お礼・会話の話題・案内先・次の相談の4つです。

お世話になりました、〇〇です。
先日は、加工の精度についてお話しできてよかったです。

くわしい内容は、こちらのページでご覧いただけます。
次は、数量と納期の目安をご相談できればと思います。

文例はそのまま使いません。表に書いた接点・案内先・次の相談を当てはめて、自社の言葉に書き換えます。

文面に迷ったら、まず表の項目を当てはめるだけにします。言い回しは、あとから整えれば十分です。

STEP
表を見る

接点・案内先・次の相談を確かめます。

STEP
文例に当てはめる

会話の内容に沿って、自社の言葉で書き換えます。

社内で情報を共有したいけど、何を残せばいいの。

小杉 陸人

表に書いた接点・案内先・次の相談の3つを残せば十分です。

見に来た記録と、商談の記録を混同しない

図解:見に来た記録と、商談の記録を混同しない

ページを見に来た記録と、実際に会話して進む商談の記録は別に扱います。

見に来た人の数が増えても、どの会社が本気かは分かりません。会社名で検索された記録からも、来場した人を見分けることはできません。

会話していない相手を検討中だと決めつけると、対応の順番を誤ります。実際に会話が進んでいる相手への対応が、後回しになりやすくなります。順番を間違えると、次の相談まで進む機会を逃してしまいます。

Web制作支援のページでも、公開の後に記録を見て内容を見直すと書いています。見に来た記録は、手がかりの一つとして使います。振り返りは会話の記録を基準にします

例えば、見に来た人の数が増えた週があったとします。それだけでは、どの会社が見に来たのかは分かりません。連絡する相手は、表に書いた会社から選びます。

振り返りは、会話した内容の表を基準にします。見に来た記録は、案内先のページが見られているかの確認にとどめます。

見に来た記録で分かるのは、案内先のページが開かれたかどうかです。誰が開いたかまでは分かりません。次に連絡する相手は、会話の記録から決めます。

表に無い相手には、無理に個別の連絡をしなくてかまいません。次の展示会で、また会話すれば十分です。

よくある質問

名刺交換した相手全員に、案内文を送る必要がありますか?

会話ができた相手を優先します。名刺だけ受け取った相手は、全体向けのお礼だけで大丈夫です。無理に個別の連絡はしなくてかまいません。

案内文はどのくらいの長さで書けばいいですか?

入れるのは3つだけです。会話に触れる一文・案内先・次の相談です。短くても伝わります。

ホームページに技術のページや資料がまだない場合はどうすればいいですか?

まずは会社概要と問い合わせ先だけでも案内できます。技術のページや資料は、これから整えていけば大丈夫です。

社内共有の表は、どんな道具で作ればいいですか?

特別な道具は要りません。普段使っている表計算のしくみや手書きの表で十分です。

展示会以外の名刺交換にも、この考え方は使えますか?

使えます。商談会や紹介など、会話をしてから連絡する場面全般に使えます。

この記事で使った資料

諏訪圏工業メッセ実行委員会の「諏訪圏工業メッセ2025 Web展示」です。公開・更新日は不明、確認日は2026年9月13日です。地域の背景として、資料の作りと連絡先の置き方だけを参考にしました。

Keyword Kingsの「Web制作支援ページ」です。公開・更新日は不明、確認日は2026年9月13日です。知りたい順に情報を整理する考え方と、公開の後に記録を見て見直す説明を参考にしました。

展示会で紹介した商品や技術と、いまの案内先を聞かせてください。商談までに困っていることに合わせて、案内の組み立てを一緒に考えます。