
広告費は毎月払っているけど、この先もずっと続けたほうがいいのか気になっています。
止める前に、いまの経路ごとの役割を整理してみましょう。
- いまの広告・検索・投稿サービス・紹介を、同じ期間で並べて記録する方法が分かります。投稿サービスとは、写真や動画を載せる場所のことです。
- 広告の2つの役目を見分ける方法が分かります。はじめて知ってもらう役目と、思い出してもらう役目です。
- 次に育てる経路の選び方が分かります。費用と担当の決め方も分かります。
いまの広告・検索・投稿サービス・紹介を、同じ期間で並べてみる


まず、いまの経路を同じ期間で並べて見るところから始めます。
広告費の請求書だけを見ていると、ほかの経路の働きが見えません。Googleも経路ごとに分けて記録する仕組みを公式に用意しています。期間をそろえずに比べると、忙しい時期とそうでない時期が混ざります。
ここからは説明用の例です。諏訪市で工務店を営むお店を考えてみます。広告費の請求書は毎月見ていますが、ほかの経路は記録していません。
試しに直近の記録をさかのぼって並べます。すると広告以外からの問い合わせも、思ったよりあると分かります。同じ期間で並べて記録することで、はじめて気づける形です。
まずは直近2〜3か月分の記録を、経路ごとに書き出してください。広告の請求書や、電話とメールの記録が手がかりになります。分からない経路は、空欄のままでかまいません。
紹介してくれた人の顔が浮かぶなら、それも1件に数えます。完璧でなくてもかまいません。まずは埋めてみることが大切です。
| 経路 | 役割(メモ欄) | 費用・問い合わせ・受注(メモ欄) |
|---|---|---|
| 広告 | (書き込み欄) | (書き込み欄) |
| 検索(広告ではない検索) | (書き込み欄) | (書き込み欄) |
| 投稿サービス | (書き込み欄) | (書き込み欄) |
| 紹介・口コミ | (書き込み欄) | (書き込み欄) |
| ホームページ直接(社名で検索) | (書き込み欄) | (書き込み欄) |


広告が担っているのは「見つけてもらう」役目か「思い出してもらう」役目か


広告には2つの役目があります。はじめて知ってもらう役目と、思い出してもらう役目です。
この2つを混同すると、止めたときに何が減るか分かりません。Googleの案内にも、近い考え方があります。来た人がどこから来たかを見ると、経路ごとの効き目を測る助けになります。
看板やチラシを見た人が、あとで社名を検索することもあります。そこで広告をクリックする場合もあります。
ここからは説明用の例です。北杜市で別荘のリフォームを請け負うお店を考えます。広告から来た問い合わせに、以前チラシを見た人が混ざっています。
思い出して社名を検索し、そこから広告をクリックした形です。はじめてか思い出したかを分けて見ないと、広告の役目は見えません。同じ広告からの問い合わせでも、中身は違います。
広告からの問い合わせは、2つに分けて記録してください。はじめて知った人か、前から知っていた人かです。分からなければ、うちの店を知ったきっかけを聞いてみましょう。
今月の問い合わせから始めれば十分です。少しずつでも、傾向が見えてきます。



広告からの問い合わせって、全部同じようなものだと思っていました。
実は「はじめて」と「思い出して」の2種類が混ざっていることが多いんです。


検索・投稿サービス・紹介…次に育てる経路を、お店の状況で選ぶ


次に育てる経路は、3つの点で選びます。お客さんの探し方・すでにある素材・続けられる体制です。
どの経路にも向き不向きがあります。SEO(検索で見つけてもらう工夫)は、時間がかかるとGoogleが案内しています。
変えても、すぐに結果が出るとは限りません。投稿サービスは写真や動画が要ります。紹介は日々の対応の積み重ねが土台になります。
広告をすぐに止めて切り替えるのは、おすすめしません。並行して育てながら、配分を少しずつ変えると安心です。
ここからは説明用の例です。茅野市で宿を営むお店を考えます。投稿サービスに載せる写真は撮っていますが、検索の工夫は手つかずです。
お客さんの探し方・素材・体制を書き出して比べます。すると投稿サービスのほうが育てやすい、と分かります。
下の表に自分のお店の状況を書き込んでください。いちばん当てはまる経路を、1つだけ選びます。迷ったら、いま手元にあるものから考えると選びやすくなります。
| 経路 | 当てはまる状況 | 育てるときに要ること |
|---|---|---|
| 検索(SEO) | 「〇〇 地域名」で探されている実感がある | 時間がかかる前提で、記事やページを整える |
| 投稿サービス | 写真・動画になる場面が日々ある | 撮る・投稿する担当と時間を決める |
| 紹介・口コミ | すでにお客さんからの紹介がある | 紹介してくれた人へのお礼・案内を欠かさない |
検索(SEO)を選ぶなら
検索は効果が出るまで時間がかかります。変えても、目に見える変化が出るとは限りません。だからこそ、広告をすぐに止めない進め方が向いています。
広告と並行しながら、記事やページを少しずつ整えてください。例えば茅野市の宿なら、客室やお風呂の紹介ページから始められます。写真を大きく載せ、設備を分かりやすく書きます。
よく聞かれる質問への答えも、少しずつ記事にしていきます。広告と一緒に育てる期間は、あらかじめ決めておいてください。次の見直しの時期を、先に手帳へ書いておく形です。
投稿サービスを選ぶなら
投稿サービスは、中身を続けて用意できるかが鍵になります。写真や動画が、その中身にあたります。担当と投稿する時間を先に決めると、続けやすくなります。
例えば、日々の仕込みや接客の様子を撮れるお店があります。そういうお店なら、投稿サービスは育てやすい経路です。無理のない回数から始めてください。
反応を見ながら、少しずつ増やしていきます。担当が変わっても続くように、簡単な手順を決めておきます。撮る場面と載せる曜日を書き出すだけでも十分です。
紹介・口コミを選ぶなら
紹介・口コミには、特別な準備がいりません。日々の対応の積み重ねが、そのまま土台になります。紹介してくれたお客さんへのお礼を、忘れずに続けてください。
例えば常連さんの多いお店を考えてみます。そういうお店では、紹介がいちばん育てやすい経路になることもあります。声をかけるのは、満足してもらえたと感じたときで十分です。
無理にお願いする必要はありません。お礼の言葉が、次の紹介のきっかけになります。紹介してくれた人を控えておくと、次の案内にも役立ちます。


広告に来た質問を、ホームページや記事の材料にする


広告に来た「よくある質問」は、そのまま記事の材料になります。
広告に問い合わせが来るのは、その中身を知りたい人がいるからです。ページや記事に、先に答えを書いておきます。すると検索や紹介から来た人にも、同じ疑問に答えられます。
答えを書いたページは、読む人の手間を減らします。電話で毎回説明していたことも、少しずつ減っていきます。
ここからは説明用の例です。実際の件数ではありません。「冬でも作業してもらえますか」という質問が、何件か来たとします。
その場合は、対応できる時期をホームページに書き足します。同じ質問が2回以上来たら追記と覚えておくと、迷いません。1回だけの質問は、様子を見てもかまいません。
書き足した内容がGoogleに伝わるまでには、時間がかかると案内されています。すぐに結果が出なくても、書きためてください。
書き足したページは、お店の説明の代わりにもなります。問い合わせのときに、そのページを案内すれば済みます。
月に1回、来た質問を見返す日を決めてください。紙のメモでも、スマホのメモでもかまいません。
月に1回でよいので、来た質問を書き残しておきます。
同じ質問が重なったら、ページか記事に書き足します。
費用と担当を決め、経路をまたぐ問い合わせを二重に数えない


経路を増やすときは、費用と担当を先に決めます。そして同じ問い合わせを、二重に数えないようにします。
検索や投稿サービスは、効果が出るまで時間がかかります。広告を止める時期を急がないでください。並行する期間を決めておくと安心です。
広告を見てから、あとで検索して来る人がいます。この人を広告と検索の両方で数えると、実際より多く見えます。
ここからは説明用の例です。諏訪市で飲食店を営むお店を考えます。広告の担当と、ホームページの更新担当が別々です。
同じ問い合わせを、それぞれが自分の成果として数えています。担当同士で話していないため、あとで食い違いに気づきます。
経路ごとの担当を決めてください。月に使える時間と費用の上限も、先に決めます。無理のない範囲で十分です。
同じ問い合わせは、最初のきっかけだけで数えると決めます。このルールがあると、担当同士の混乱が減ります。
決めたことは、紙に1枚書いて分け合ってください。月に1度見直す日も、一緒に決めておきます。



広告と検索、両方から同じ人が来てたら、どっちの成果にすればいいんでしょうか。
最初のきっかけになった経路だけで数える、と先に決めておきましょう。
よくある質問
- 広告を止めても大丈夫ですか?
-
一律に止めることはおすすめしません。まずは、いまの経路ごとの記録を取ってください。次に育てる経路を並行して育ててから、配分を見直すと安心です。
- 検索(SEO)や投稿サービスは、お金をかけずに始められますか?
-
広告費はかかりませんが、記事や写真を用意する手間と時間がかかります。お金の代わりに手間がかかる、と考えると分かりやすいです。
- 次に育てる経路は、どうやって決めればいいですか?
-
お客さんの探し方・すでにある素材・続けられる体制の3つで比べます。選択表に書き出すと、選びやすくなります。
- 経路ごとの記録は、どこまで細かくつける必要がありますか?
-
最初は「だいたいこの経路から来た」という感覚でかまいません。続けるうちに、記録の細かさは自然と上がっていきます。
- 複数の経路を同時に育てるのは大変ではないですか?
-
すべてを一度に始める必要はありません。担当と時間の上限を決め、1つずつ増やしてください。
この記事で使った資料
発行元はGoogle(公式)、資料名は「経路ごとに分けて記録する仕組みの説明」です。最終更新日は2025年4月2日、確認日は2026年9月14日です。経路をルールで区切って記録する仕組みがあることの根拠にしました。
発行元はGoogle(公式)、資料名は「検索での見え方と来た人の記録の使い方」です。最終更新日は2026年1月7日、確認日は2026年9月14日です。どこから来たかを見ると経路ごとの効き目を測れる、という根拠にしました。
発行元はGoogle(公式)、資料名は「SEOの基本の案内」です。最終更新日は2025年12月18日、確認日は2026年9月14日です。検索の工夫は時間がかかり効果の保証もない、という根拠にしました。
自分の店ではどこから手をつければいいか迷ったら、いまの状況を聞かせてください。いまの経路と費用、増やしたい仕事も教えてください。


