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遠方の別荘オーナーから工事相談を受けたい会社が、施工事例に加えたい情報

別荘の工事相談を遠方の所有者から受けるための記事のアイキャッチ

施工事例の写真はあるのに、遠方の人から相談が来ません。

小杉 陸人

足りないのは写真ではなく、そえる情報のことが多いです。

茅野・蓼科・八ヶ岳・北杜で別荘の工事を扱う会社へ向けた記事です。施工事例に足す情報と、遠方からの相談の流れをまとめます。

  • 施工事例に足りない情報欄の作り方
  • 遠方の所有者向けの案内文の書き方
  • 問い合わせの前後で、どの情報をいつ聞くか

受けたい工事を決める

図解:受けたい工事を決める

施工写真を増やすより先に、受ける工事を決めます。

対象があいまいだと、遠方の所有者は判断に迷います。自分の案件が対象かどうか、写真だけでは分かりません。迷った人は、問い合わせをためらいがちです。

茅野市の統計では、空き家の7割以上が二次的住宅です。二次的住宅には、別荘が多く含まれます。

ただし、これは茅野市の数値です。ほかの地域に、そのまま当てはめません。

例えば、蓼科で水回りと外壁を請け負う工務店を考えます。増改築の問い合わせにも、毎回時間を使っていました。水回りと外壁だけに絞ってからは、対応がしやすくなりました(説明用の例)。

対応地域も「茅野市・蓼科・八ヶ岳エリア」のように、行き来できる範囲で言い切っておきます。範囲を決めておくと、対象外の問い合わせも減ります。

工事の大きさも、あわせて決めておきます。小さな修理まで受けるのか、大きな工事だけにするのかを決めます。ここが決まると、写真の選び方も変わります。

受ける工事を先に決めると、次の見出しで作る情報欄も書きやすくなります。対象が絞られていれば、並べる項目も選びやすくなるためです。

  • 受ける工事を2〜3種類に絞る
  • 受ける工事の大きさの目安を決める
  • 対応地域を施工事例のページに明記する
茅野市の統計ページで、空き家のうち別荘などの二次的住宅が占める割合が高いと説明している箇所
茅野市「令和5年住宅・土地統計調査結果の概要」

写真だけでは分からないことを挙げる

図解:写真だけでは分からないことを挙げる

施工写真だけでは、相談に必要な情報が伝わりません。

遠方の別荘オーナーは、現地にすぐ行けないことがあります。写真は仕上がりを伝えますが、自分が何をすればよいかは伝えません。

軽井沢の別荘工事会社の公式サイトには、現地調査は会社側が行うという案内があります。写真や図面を見ながら、遠方の所有者と画面越しに打合せする、という進め方です。

立ち会わずに進める形を案内する会社は、実際にあります。判断に迷う項目は、次の4つに整理できます。

  • 立ち会いが必須かどうか
  • 現地調査に会社側の誰が行くか
  • 連絡方法(電話・メール・LINE(連絡の道具)など)
  • 調査費がかかるかどうか

例えば、八ヶ岳に別荘を持つ人が、東京から相談する場面を考えます。屋根の傷み具合を写真で共有してもらえれば、現地に行かなくても話が進みます(説明用の例)。

この4つを施工事例ごとに書いておきます。遠方の所有者は、自分でもできそうだと判断しやすくなります。

現地調査に立ち会えないと、そもそも頼めないと思っていたよ。

小杉 陸人

会社によっては、写真や図面だけでも進められます。

施工事例の情報欄を作る

図解:施工事例の情報欄を作る

施工事例のページに、相談に必要な情報欄を足します。

情報欄があれば、遠方の所有者は問い合わせる前に、自分の状況と照らし合わせられます。工事内容だけの説明では、そこまで判断できません。結果として、問い合わせの前に離れてしまいます。

工務店の公式FAQには、施工場所と現住所が違う場合は住所が両方必要と書かれています。別荘に住んでいない所有者は、まさにこの場合に当たります。

例えば、蓼科の屋根修理の施工事例に、この情報欄を足すところを考えます。工事内容の下に、相談の判断材料が並ぶ形になります(説明用の例)。

書く内容は、事例ごとに変わって構いません。屋根の修理と水回りの改修では、相談のときに要る情報も違うためです。迷ったら、電話で毎回聞かれることを書きます。

全部の施工事例に細かく書く必要はありません。まず型を1つ作り、事例ごとに埋めていきます。以下は説明用の例です。

項目記載する内容
工事内容どんな工事を行った事例か
相談時に必要な情報施工場所と連絡先の住所が別かどうか
現地確認現地調査が必須か・会社側の誰が行くか
見積もりの条件調査費の有無と連絡方法の目安

遠方からの相談の流れを掲載文にする

図解:遠方からの相談の流れを掲載文にする

最初の連絡から見積もりまでの流れを、文章にして載せます。

流れが文章になっていれば、遠方の所有者は連絡したらどうなるかを、事前に思い描けます。何も書かれていないと、連絡そのものに迷いが生まれます。

前の見出しで挙げた軽井沢の会社の公式サイトには、写真や図面を見ながら打合せと書かれています。そう書いてあれば、立ち会えない所有者も流れを思い描けます。

STEP
最初の連絡

メールやLINE(連絡の道具)で、工事内容と地域を伝えます。

STEP
会社からの確認

対応できるかと、必要な情報を案内します。

STEP
現地確認

会社側が訪問します。写真や図面での共有もできます。

STEP
見積もりの提示

現地確認の内容をもとに、見積もりを出します。

この順番を、そのまま掲載文にします。以下は説明用の例です。自社の対応に合わせて、言葉を書き直してください。

「別荘は遠方にあり、立ち会いが難しいという方もご相談ください。現地の確認はこちらで行い、写真や図面を見ながら、お電話やメールで内容をすり合わせます。見積もりの前に、必要な情報を順番にご案内します」

この文例を土台に、自社の対応地域や連絡手段に合わせて書き直します。施工事例のページか、問い合わせのページに載せます。

住まいるダイヤルの相談案内のページで、建築士の資格を持つ相談員が対応すると説明している箇所
住まいるダイヤル「相談サービスのご案内」(公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センター)

問い合わせの前後で情報を分ける

図解:問い合わせの前後で情報を分ける

最初は大まかな情報だけを聞き、詳しい情報は後で聞きます。

最初から鍵の預け方や詳しい住所まで求めると、問い合わせがしにくくなります。聞かれる項目が多いほど、書く手間が増えるためです。

同じ工務店の公式FAQには、現地調査の予約前に必要な情報が並んでいます。名前・連絡先・住所・駐車できるかどうか、といった項目です。最初に聞く情報と、後で聞く情報を分ける目安になります。

例えば、屋根の傷みが気になる所有者を考えます。最初の問い合わせフォームで鍵の預け方まで聞かれると、書く手が止まります(説明用の例)。

最初の問い合わせで聞く情報は、工事の種類・地域・希望時期くらいにとどめます。鍵の預け方や現地の立ち入り方法は、現地確認の日程が決まってから聞きます。

下の型を目安に、問い合わせフォームや掲載文の項目を2段階に分けます。以下は説明用の例です。

最初に聞く情報現地確認が決まってから聞く情報
工事の種類・地域・希望時期詳しい住所・鍵の預け方・立ち入り方法

情報を分けておけば、最初の問い合わせで迷う人も減ります。会社にとっても、必要な情報を順番にそろえやすくなります。

まずは問い合わせフォームの項目から見直します。反応を見ながら、他の掲載文にも広げていきます。

まず施工事例1件をよくする

図解:まず施工事例1件をよくする

全部の施工事例を、一度に直そうとしません。

情報欄や掲載文をどう見せるかは、ホームページの作りによって難しさが変わります。全部を一度にやろうとすると、手が止まりやすくなります。

自社で書ける部分と、人に頼む部分を分けておきます。工事内容の文章や情報欄の中身は、自社で書けます。表示の仕方や問い合わせフォームとの連携は、ホームページ制作で扱う部分です。

例えば、施工事例が10件以上あるとします。まず一番問い合わせの多い工事の事例に、情報欄を足してみます(説明用の例)。

反応を見ながら、他の施工事例にも広げていきます。自社で書ける部分と、相談したい部分を分けたメモを作ってください。

情報欄と案内文は、文章の中身を先に決めます。置き場所が変わっても、後から直しやすくなるためです。

1件の工夫がうまくいけば、次の事例にも同じやり方を使えます。最初から完璧を目指す必要はありません。少しずつ整えていけば十分です。

私がご相談を受けるときも、まず1件を見せてもらうところから始めます。そのほうが、直す順番を決めやすいためです。

全部の事例を直すのは、正直しんどいと思っていたよ。

小杉 陸人

まず1件で試せば、進め方が見えてきます。

よくある質問

別荘オーナーは、現地調査に立ち会う必要がありますか?

会社によります。写真や図面のやり取りで進められる場合もあります。施工事例の情報欄に書いておくと、伝わりやすくなります。

現地調査の費用はかかりますか?

かかる場合と、かからない場合があります。事前に案内しておくと、問い合わせの後のやり取りが進めやすくなります。

鍵は、どの段階で預ければよいですか?

最初の問い合わせでは聞きません。現地確認の日程が決まってから、確認するとよいです。

施工事例を全部直すのは大変です。どこから始めますか?

まず1件だけ選びます。情報欄と相談案内文を足してみるところから、始められます。

見積もりに不安がある場合、相談できる窓口はありますか?

住まいるダイヤルのような、国が指定する住まいの相談窓口があります。

この記事で使った資料

本文で使った資料は、次の4つです。確認できた資料だけを使っています。

SS design「公式サイト」。発行元はSS design(軽井沢の別荘リフォーム会社)です。

公開日は2026年8月26日、確認日は2026年9月13日です。

所有者が立ち会わずに、写真や図面で打合せできる実例です。

住まいるダイヤル「相談サービスのご案内」。発行元は公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センターです。

公開日は不明でした。確認日は2026年9月13日です。

見積もりの不安に備える、公的な相談窓口が実在する例です。

茅野市「令和5年住宅・土地統計調査結果の概要」。発行元は茅野市(企画財政課)です。

更新日は2024年12月23日、確認日は2026年9月13日です。

茅野市では、別荘が空き家の中で大きな割合を占める規模感です。

株式会社ファーストプロ「現地調査の予約前に準備しておくこと」。発行元は株式会社ファーストプロです。

公開日は不明でした。確認日は2026年9月13日です。

施工場所と現住所が違う場合、両方の住所が必要という例です。

自分の会社でどこから手をつけるか迷ったら、いまの状況を聞かせてください。ホームページの住所と、増やしたい工事の種類を書きそえてください。