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TikTok運用

TikTokを始める前に、お店が決めておきたいこと

湖を見おろす山すその小さなパン屋の朝。店先に撮影用の三脚が1台だけ立っている場面

撮影とか確認とか、忙しくてとても手が回らない気がするよ。

小杉 陸人

見せる題材と担当を決めれば、負担は思ったより減ります。

この記事では、TikTok(短い動画の投稿サービス)を初めて使うお店を思いうかべます。諏訪市・茅野市・北杜市のお店の例も交えながら、私が順番に説明します。

  • 動画で増やしたいものを、来店までの段階に分けて考える方法
  • お店にある「撮れる題材」と、担当の決め方
  • お客さまが店を確かめられる情報の整え方と、試して振り返る進め方

TikTokで何を増やしたいか、先に決める

図解:TikTokで何を増やしたいか、先に決める

動画は、見てもらう回数と来店までの段階を分けて考えます。

動画が多く再生されても、すぐ来店に結びつくとはかぎりません。まず「見た人がどこまで進んだか」を段階で分けます。分けないままだと、何を目指しているのかが見えなくなります。

段階を分けておくと、動画の中身で迷わなくなります。「まず知ってもらう動画」か「来店の決め手になる動画」かを先に選べるからです。振り返るときに見る数字は、TikTok公式のビジネス向け資料にまとまっています。

説明用の例です。上諏訪の食堂が、いつもの定食を動画にしたとします。再生は伸びても問い合わせが増えないと、次に何を直すか決められません。

これは看板づくりと同じです。店の名前を覚えてもらうのか、今日のおすすめで足を止めてもらうのか。目的によって、書く中身が変わります。

下の判断シートを使い、目指す段階を1つだけ選びましょう。いまの状況と、選んだ理由もあわせて書き込みます。段階は途中で変えてかまいません。

次の表は説明用の例です。自分のお店に置きかえて書き込んでください。

目指す段階こんな状況ならまず行うこと
お店を知ってもらうまだ知られていない存在を伝える動画を出す
来店を考えてもらう知っているが未検討魅力が伝わる動画を出す
予約や来店につなげる興味を持たれている来店先の案内を整える

撮影できる題材を、お店の中から探す

図解:撮影できる題材を、お店の中から探す

商品や工程、使い方など、今のお店にある題材から挙げていきます。

新しい題材を用意しようとすると、始める前から負担が重くなります。今ある商品や作業の様子、使い方の説明から始めれば無理がありません。撮った題材は、あとでプロフィールに置く店の案内へのリンクと組み合わせます。

特別な物を用意しなければ、と思い込まないことが近道です。題材の数は、この時点で絞らなくても大丈夫です。担当や営業時間への影響は、次の見出しで一緒に決めます。

店の中を見渡すと、日ごろ気づかない題材が見つかります。棚の並び、仕込みの手つき、常連さんとのやり取りも候補になります。お客さまに口で説明していることは、たいてい動画にもできます。

説明用の例です。茅野のパン屋が、新しい商品を考える前に手元を見直したとします。いつもの作る工程や接客の様子だけでも、題材はいくつも出てきます。

撮れそうな題材を、次の4つの視点で書き出しましょう。この時点では数を絞らなくて大丈夫です。書き出したら、撮りやすい順に並べ替えます。

  • 店で扱う商品
  • 作る工程や仕込みの様子
  • 使い方や選び方の説明
  • 店内や接客の様子

撮影と確認は、誰が担当するか決める

図解:撮影と確認は、誰が担当するか決める

題材ごとに、撮る人・確認する人・営業時間への影響を決めます。

撮る人が決まっていないと、動画は形になりません。いつ撮るか、公開の前に誰が見るかも先に決めます。営業中の撮影は、接客の妨げになることもあります。

動画を見た人から、メッセージが届くこともあります。TikTok公式の説明には、そのときの注意点が書かれています。ビジネス向けのアカウントでは、送った相手がこちらの公開プロフィールを見られます。

ですから、返信の担当も先に決めておきます。撮影・確認とあわせて1枚の表にしておくと、あとで困りません。

説明用の例です。諏訪の美容室で、施術の合間にスタッフが撮ろうとしたとします。お客さまの対応と重なれば、その日は撮れません。

下の棚卸し表に、挙げた題材と撮影・確認の担当、営業時間への影響を書き込みます。同じ担当に全部をあてる必要はありません。次の表は説明用の例です。

題材担当(撮影・確認)営業時間への影響
商品の並べ方店長影響は少ない
作る工程スタッフ作業中は撮りにくい
使い方の説明店長接客の合間に撮る

撮る人と確認する人、うちだと誰にお願いすればいいんだろう。

小杉 陸人

題材ごとに、無理のない人を割りあててみてください。

TikTokの公式ヘルプで、ビジネスアカウントにメッセージを送ると公開プロフィールを閲覧できると説明している箇所
TikTokヘルプセンター「TikTokのアカウントタイプ」

お客さまが店を確かめられる情報をそろえる

図解:お客さまが店を確かめられる情報をそろえる

リンクを置ける条件を確認してから、来店先の情報を用意します。

動画を見た人が、お店を確かめられる場所を用意します。プロフィールにリンクを置ける条件は、TikTok公式に書かれています。条件を満たしてから、ホームページや予約ページのリンクを置きましょう。

説明用の例です。北杜市の宿が動画を出したとします。予約ページへのリンクが無ければ、見た人は予約先にたどり着けません。

リンクを置ける条件

TikTok公式に、プロフィールにリンクを追加する方法の案内があります。条件は2つです。

フォローしてくれる人が1,000人以上いること。または、認証済みビジネスアカウント(お店や会社向けの設定)を持っていることです。どちらかを満たしてから、リンクの設定に進みます。

フォローしてくれる人がまだ少ないお店でも、アカウントを切り替えればリンクを置けます。開いたばかりのお店でも同じです。

置き方は、アプリの画面下の「プロフィール」から始めます。「プロフィールを編集」を開き、リンクの横の「追加」を押します。あとは画面の案内どおりに進めます。

連絡先を載せられる条件

TikTok公式の説明によると、会社の情報を公開のプロフィールに載せられます。住所やメールアドレス、電話番号が対象です。ただし、認証済みビジネスアカウントに限られます。

アカウントの切り替えは、アプリの設定からできます。「設定とプライバシー」の「アカウント」を開きます。「ビジネス認証」に進み、案内に従って切り替えます。

説明用の例です。宿の代表の電話番号を載せておくとします。動画を見た人が、そのまま問い合わせできます。

載せる情報は、間違いがないか事前に確かめましょう。番号や住所が古いままだと、かえって不便に感じさせてしまいます。チラシの連絡先を刷り直すのと同じ気持ちで見直します。

TikTokの公式ヘルプで、プロフィールにウェブサイトのリンクを追加できる条件を説明している箇所
TikTokヘルプセンター「プロフィールにウェブサイトリンクを追加する」

小さく試して、反応から決め直す

図解:小さく試して、反応から決め直す

まず数本の動画を出し、反応から続けるかを判断します。

TikTok公式のビジネス向け資料では、いくつかの数字を確認できます。新しくフォローしてくれた人の数や、動画が見られた回数などです。プロフィールを見に来た人の数も分かります。

ただし、どの数字なら合格かという目安は書かれていません。業種によって状況がちがうので、数字だけで決めないようにします。

撮影や確認にかかった時間も、続けられるかの判断材料です。反応が良くても、手間が重すぎては続きません。チラシを毎週まくか、月に一度にするかと同じ考え方です。

説明用の例です。富士見町の雑貨店が、動画を3本出したとします。届いた人が増えても来店が無ければ、題材を変えてもう少し続けるか決めます。

下の表を目安に、動画を数本出すごとに実際の来店で確認できた事実を書き留めます。かかった時間と見られる数字も残しておきましょう。次の表は説明用の例です。

出した動画確認できる数字実際の問い合わせ・来店
1本目新しくフォローした人まだ無し
2本目プロフィール訪問が増加問い合わせ1件
3本目動画の視聴回数が増加来店1件

動画を出しても、来店につながるか正直まだ半信半疑だよ。

小杉 陸人

数本試して、反応と来店の事実から決め直せば大丈夫です。

よくある質問

フォローしてくれる人が少なくても、リンクは置けますか?

認証済みビジネスアカウントに切り替えればリンクを置けます。フォローしてくれる人の数は問いません。切り替えはアプリの設定からできます。

営業時間中に撮影しても大丈夫ですか?

TikTok公式の資料に、営業時間についての記載はありません。接客の妨げにならない時間や担当を、お店の中で先に決めておくとよいです。

動画は何本くらい出せばよいですか?

公式資料に、決まった本数の基準はありません。まず数本を目安に出します。かかった時間と反応、実際の来店で確認できた事実から考えます。

会社の住所や電話番号は誰でも載せられますか?

公開のプロフィールに住所や電話番号を載せられるのは、認証済みビジネスアカウントだけです。メールアドレスも同じ扱いです。

動画の内容確認は誰がすればよいですか?

公式資料に、決まりはありません。営業に関わる人の中で、公開前に確認する担当を1人決めておくと、あとで見直す手間が減ります。

この記事で使った資料

発行元はTikTok(公式ヘルプ)です。資料名は「プロフィールにウェブサイトリンクを追加する」で、更新日の表記はなく不明です。2026年9月13日に確認し、リンクを置ける条件の根拠にしました。

発行元はTikTok(公式ヘルプ)です。資料名は「TikTokのアカウントタイプ」で、更新日の表記はなく不明です。2026年9月13日に確認し、連絡先を載せられる条件の根拠にしました。

発行元はTikTok For Business(公式のビジネス向け案内)です。資料名は「ウェブビジネススイートについて」で、最終更新は2026年5月です。2026年9月13日に確認し、振り返りで見る数字の根拠にしました。

動画をどこから始めるか迷ったら、いまの状況を聞かせてください。扱う商品・届けたいお客さま・撮れる素材・社内の体制が分かると、私も答えやすくなります。