
予約サイトの手数料、正直重く感じています。
自社サイトの予約割合だけを目標にせず、費用と手間も比べましょう。
この記事では、諏訪湖・蓼科・八ヶ岳・北杜の宿を思いうかべながら説明します。
予約サイトの手数料と、自社予約を増やす判断について整理します。難しい言葉は使いません。
読み終えるころには、次に直す場所が見えてきます。
- 予約サイトと自社サイトが、それぞれどんな場面で選ばれているか
- 費用と受付の手間を、同じ条件で比べる整理のしかた
- 自社サイトの予約ページを点検して、直す場所を一つに絞る手順
予約サイトと自社サイトは、同じ仕事をしていません


宿を知ってもらう場面と、知っている人が予約する場面は、別の仕事です。
予約サイトは、まだ宿を知らない人の目に触れる場所です。
一方、Googleの地図や検索に出る予約ボタンは、少しちがいます。その予約ボタンは宿の公式サイトの予約ページにつなぐものとされています。
料金や空室の情報も、宿が用意した情報がもとになっています。
つまり「知ってもらう」入り口の一部にも、すでに公式サイトの情報が使われています。
ここからは説明用の例です。初めて蓼科を訪れる人を考えてみます。
去年泊まって気に入った人なら、宿の名前で検索することもあります。名前で検索した人は、公式サイトの予約ページに進めます。
場面が分かれているだけで、どちらか一方では足りません。
まず、知ってもらう場面と予約する場面を分けて書き出しましょう。
どちらの入り口が弱いかによって、直す場所も変わってきます。
書き出した内容は、次の見出し以降で費用や手間と一緒に見ていきます。まずは思いつく範囲で構いません。
自分の宿の名前で検索して、何が出るかも見ておきましょう。用事の言葉での検索も、あわせて試すと入り口の強さが分かります。


同じ条件で並べると、費用と受付の負担はどう違うか


期間や宿泊条件をそろえないと、費用は正しく比べられません。
予約サイトの手数料は、加盟の手続きの中で個別に案内されます。主な予約サイトの案内ページを見た範囲では、料率は公開されていませんでした。
全国の旅館の調査では、ほとんどの宿が自社サイトと予約サイトの両方で売っています。令和6年度の調査で、全国の旅館が対象です。
料率は自社の契約書で確かめる項目です。まず自社の契約書を見直すのが近道です。
ここから先は説明用の例です。金額は入れません。
同じ2名1泊・同じプランで、予約サイトと電話予約と自社サイト予約を並べてみます。金額だけでなく、誰が入力の手間を負うかも違います。
下の表に、自社の契約内容をあてはめて埋めてみてください。
| 予約経路 | 費用の仕組み | 受付の負担 |
|---|---|---|
| 予約サイト | 手数料など。率は契約書で確認 | 受付は自動。対応は各社の決まり |
| 電話・窓口 | 手数料はかからない。人手が要る | 営業時間内のみ、都度対応 |
| 自社サイト予約 | 予約の仕組みがあれば利用料 | 仕組みがあれば自動。無ければ電話と同じ |
予約サイトは、まだ宿を知らない人が見つける場面で使われます。電話・窓口は、すでに宿を知っている人からの直接の予約です。
表を埋めたら、契約書で次の項目も見ておきましょう。支払いの手数料・広告の枠・割引の特典・予約の仕組みの利用料・受付できる時間です。



手数料の中身、実はよく分かっていないかもしれません。
料率は公開されていないので、契約書を見直すところから始めましょう。
自社サイトの予約ページに、書き忘れている情報はないか


自社サイトへの誘導を増やす前に、予約ページの中身を確認します。
プラン内容・料金・追加費用のどれか一つでも分かりにくいと、来た人は迷います。
取り消しの条件・部屋や設備・予約方法も同じです。分かりにくいと、来た人が予約サイトへ戻ることもあります。
Googleの無料の予約リンクも、公式サイトの予約ページにつながります。
だからこそ、公式サイト側の情報の抜けが目立ちやすくなります。
ここからは説明用の例です。部屋の写真はあるのに「布団か、ベッドか」が書かれていない宿を考えます。
問い合わせの電話で、毎回同じ質問を受けているとします。1行書き足すだけで、同じ質問が減ることもあります。
写真だけでは伝わらないことほど、文章で補う必要があります。お客さんによく聞かれることを、書き出してみましょう。
自社サイトを実際に開いて、次の5つを一つずつ確認しましょう。
- プラン内容
- 料金と追加費用
- 取り消しの条件
- 部屋・設備の様子
- 予約の方法
5つとも書いてあっても、古いままなら意味がありません。季節ごとに見直すと安心です。
直した日をメモに残しておきましょう。次に見直すときの目印になります。


スマホで予約を最後までたどると、迷う場所が見つかる


経営者自身がスマホで予約を最後までやってみると、迷う場所が具体的に分かります。
プラン選択・空室確認・入力・完了までのどこかで、手が止まることがあります。その場でお客さんは離れてしまいます。
パソコンで確認しただけでは、この止まる場所に気づきにくいです。予約ボタンの先は、公式サイトの予約ページに直接つながっています。
そのページを、いまのスマホで実際に開いて試すのが近道です。
ここからは説明用の例です。パソコンでは進めても、スマホだと入力欄が小さい予約ページを考えます。
住所や電話番号を打ち間違えやすいのは、つまずきやすいところです。
下の点検表の順番で、実際に自分のスマホから試してみましょう。送信はせず、確認画面の手前で止めます。
| 確認する場面 | 見るポイント | 迷いやすい点 |
|---|---|---|
| プラン選択 | 写真と説明で内容が想像できるか | プラン名だけでは内容が不明 |
| 空室・料金の確認 | 希望の日ですぐ出るか | 日付を選び直すたび重い |
| 情報の入力 | 入力欄が少なく打ちやすいか | 欄が小さく打ち間違えやすい |
| 予約の完了画面 | 完了が一目で分かるか | 「送信しました」のみで不安 |
| 確認の連絡 | メールなどで内容が届くか | 連絡が来ず、できたか分からない |
家族や店の人にも、同じ手順で試してもらうと気づきが増えます。



自分の店の予約ページ、スマホで試したことなかったです。
まずは送信せずに、確認画面の手前まで進めてみてください。
直す場所を一つに絞ってから、次の一歩を決める


費用・受付の手間・分かりやすさのうち、いちばん効果が大きそうな一つに絞ります。
一度に全部を直そうとすると、手が止まりやすくなります。件数の増減だけでなく、費用と手間もあわせて比べます。
令和6年度の全国の旅館の調査では、予約サイト経由の宿泊が最も多いという結果でした。調査の対象は全国の旅館です。諏訪や八ヶ岳に限った数字ではありません。
自分の宿の状況で比べることが、優先順位を決める近道になります。
ここからは説明用の例です。予約ページの情報は整っているのに、スマホの入力でつまずく宿を考えます。
この場合は、まず入力のしやすさを直すのが近道です。場面ごとに、優先度は変わります。
反対に、情報の入力は問題ないのに予約ページの説明が足りない宿もあります。その場合は、書き忘れている情報を先に直します。
前の見出しの比較表・チェック項目・点検表を見返しましょう。直す場所を一つ選んで、書き出してみてください。
一つに絞れたら、いつまでに直すかも決めておくと進みやすくなります。
直したあとは、予約の件数だけを見ないようにします。かかった費用と受付の手間の変化も、あわせて書き留めておきましょう。
その記録が、次に直す場所を決める材料になります。
迷ったときは、いまの状況と直したい予約を添えて相談する方法もあります。
よくある質問
- 予約サイトをやめて、自社サイトだけにするべきですか?
-
予約サイトと自社サイトは、役割が違います。どちらかをやめる話ではありません。費用と手間のバランスを整理する話です。
- 予約サイトの手数料は、どこで確認できますか?
-
各社とも、公式サイトに料率を出していません。加盟の手続きの中で、個別に案内されます。まず自社の契約書を確認しましょう。
- 自社サイトに予約の仕組みを入れないと、直接予約は増やせませんか?
-
仕組みがなくても、電話やメールで直接予約は受けられます。その分だけ、受付の手間はかかります。まずは電話・窓口の対応時間を整えましょう。
- スマホでの予約のしやすさは、自分たちで確認できますか?
-
経営者自身が、実際にスマホで予約を最後まで試すだけで確認できます。送信はせず、確認画面の手前で止めてください。迷う場所が具体的に見つかります。
この記事で使った資料
本文で使った資料は、次の3つです。確認できた資料だけを使っています。
①Google「ホテルの詳細を管理する」。発行元はGoogle(Google ビジネスプロフィール ヘルプ)です。
確認日は2026年9月13日です。公開日は不明でした。
料金や空室の情報は、宿側が用意した情報がもとになる仕組みです。
②Google「料金と空室状況を追加して管理する方法」。発行元はGoogle(Hotel Center ヘルプ)です。
確認日は2026年9月13日です。公開日は不明でした。
予約ボタンの先には、予約サイトのリンクを使わないよう書かれています。
③一般社団法人日本旅館協会「令和6年度 営業状況等統計調査」表9-1・表9-2です。
2024年12月27日発行、確認日は2026年9月13日です。
表9-1・表9-2は全国の旅館が対象の調査です。予約サイト経由の宿泊が最も多いという結果でした。諏訪・蓼科・八ヶ岳・北杜に限った数字ではありません。
主な予約サイトの案内ページを見た範囲では、手数料の率は公開されていませんでした。自社の契約書で確かめる項目として扱います。
サイトのURL(ページの住所)と、いまの予約の受け方を教えてください。増やしたい予約の内容もあわせて、いまの状況を聞かせてください。


